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web制作の見積もり書についての考え方

見積もり制作の考え方

今回はweb制作の見積もり書についての考え方と「2種類の見積もり制作方法」について解説していきたいと思います。見積もりは単純に金額を算出するだけの書類ではありません!
今後「クライアントの交渉をどうするか?」「工数の増減した場合どうするか?」など、様々なところに影響が出るものです。是非見積もりのあり方について考えていただければと思います!

目次

見積もりを作る時の心得!

・目的をはっきりさせる。

見積もりは工数を金額として算出するというのは間違いではないのですが、目的意識をはっきりさせる事で、
プロジェクト全体管理にもつながります。
また、クライアントへの提案や提示の仕方に対しても、チーム全体で意識がはっきりします。
是非「この見積もりで何を狙いにいくか」を考えてみてください。
例えば
・案件獲得につなげる。
・正当に労働に見合う対価として算出する。
・利率○○%を死守する。

などなど色々あるかと思います。

・次の案件で制作する見積もりの事を考える。

同じクライアントからの仕事を受注し、見積もり作成を行うときに弊害がないかを気にしてみてください。
例えば金額を合わせに行く際に、「デザイン費」本来の8割りの金額で初回の見積もりで安くするとします。
その場合、初回は良いかもしれないですが、次のお仕事で「デザイン費」の項目を入れる場合は初回と同じ金額にしないと
「何故同じ金額ではないのか!?」とロジックが合わなくなってしまいます。

今後の提出する際のルールやロジックに沿う事ができるかを考えてみましょう。

見積もり算出の3つの方法

人日換算

考え方

ディレクター、デザイナー、エンジニア等の役割ごとに、人日(時給)単価を設ける方法です。
どれくらいの稼働時間がそれぞれ掛かるか日数(時間)を計算し、金額を算出する方法です。

例えば時給5,000円として考えた場合、1日8時間業務に充てるとします。その場合は1日あたりの単価は40,000円です。
クラウドソーシングサービスなど、フリーランスでもっと単価を安くしている方々もいらっしゃいますが、プロジェクトメンバーの人日(時給)について目安を持っておくようにしましょう。

「人日換算」の方法取り入れる場合

ページ数や具体的な内容が見分かりにくい場合は、この基準で計算しておくと、追加料金を算出しやすくて便利です。
また、ある程度の幅を持ってクライアントに金額感を伝える場合でも、
人日単価の基準を決めてあれば、「5~8日位かかりそう」と検討づけられれば、
1人日 40,000円 × 5日〜8日 = 200,000円〜320,000円位 となるので、簡単に見積もることができます。

ただしデメリットもあります。メンバーのスキルが分からない場合、この方法だと目安がつけにくいというところです。
例えば実装でフロントエンドエンジニアが10〜15時間程の稼働を見積もっていたとしても、あまり経験豊富ではなく
スキルが追いついていない場合、20~30時間の稼働が掛かってしまうとなると、見通しに大きなズレが発生してしまう可能性もあるのです。

私が過去に勤めていた広告系のデジタルプロダクションの場合

ディレクター:10,000円(時給)
プロデューサー:約12,000円(時給)
デザイナー:約10,000円(時給)
ただし、これは時給と書いてありますが、働いた分が綺麗に時給入る訳ではありません。
広告業界の場合は、ほとんど90%以上は最初に出した見積もりから、残業分が全て請求できることはありませんでした。。
また、深夜〜早朝にかけての作業や、緊急の依頼もあったりします。

作業項目毎の換算

企画制作、構成作成、TOPページデザイン、下層ページデザイン、TOPページ実装、下層ページ実装 等々それぞれの項目毎に価格を決めておき、見積もりを算出していく方法です。
Web制作には様々な工程があるので、制作する内容によって必要な作業項目は異なります。
しかし頻繁に使われるものは決まっておりますので、それだけでも価格を取り決めておくと良いでしょう。

「作業項目毎の換算の方法取り入れる場合

作業項目毎に見積もりを算出する場合は、クライアントが「どの作業」に「どれくらいお金が掛かるか」が分かりやすくなるメリットがあります。そのため、アウトプットの具体的なイメージや、仕様要件としてクライアントとすり合わせしながら、
漏れがないかを確認することができるのです。

ただし、デメリットもあります。
人日換算とは違い、修正回数が増えたとしても作業項目として換算しているので、金額を増やす交渉はしずらいところがあります。
例えば、TOPページのデザインにおいて、2回ほどの修正を想定していたとしても、クライアントの合意が取れず5回も出し直しをされれば、デザイナーの稼働時間も見込みより上回ります。
ただし、作業項目はあくまでも「TOP ページデザイン」としているので、クライアントからすると金額の上乗せは納得しにくいロジックになるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか!?
今回は「見積もり制作時の心得」と、「2種類の見積もり制作方法」についてまとめさせていただきました。
見積もりは単純に作成するのではなく、プロジェクトによって考え方や見積もりを作る方法が異なり、「クライアントにどのように交渉するか?」「利益をどうやって守るか?」「どのようにプロジェクト工数を考えていくか」等、様々な影響を考慮して作って いただくと良いかと思います!

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